2012年5月6日日曜日

【筋トレの意外と知らない落とし穴】の嘘まとめ

はてなブックマークに
筋トレの意外と知らない落とし穴 というエントリが上がってきていて、あまりに間違いの多い知識だったので、元スポーツジムトレーナーとして訂正。

※嘘というよりも人から聞いたと書いてあるので、故意ではないと思われます。




嘘1.激しい筋トレを毎日行うと、筋肉は委縮してしまう
2~3日間は最低でも間を空ける必要があります。
破壊された筋繊維が修復されるまで強い負荷はかけてはいけません。


一般的な筋トレで筋肉が萎縮してしまう人は見たことがありません。
『激しい筋トレ』というのはボディビルダーがやる様な激しい筋トレを本当に長期間実施した場合です。
たくさんの書籍に書かれているように、理論的には正しいのです。
それゆえにネット上でもたくさん書かれています。
しかし、大多数のトレーニーは負荷を十分にかけられていません。

ダチョウ倶楽部のどなたかは毎日腕立て1000回以上していると公言していましたが、筋肉が萎縮はしていませんよね。
運動部の学生さんなども毎日筋トレを実施しても筋肉がついています。
なぜなら休まなければ修復が追いつかないほどの負荷にはなっていないからです。
にも関わらず、2、3日休まなければならない強迫観念にかられている方がたくさんいるのです。

まず意識すべきは十分に負荷をかけることであり、休息期間ではありません。
8RMだから十分にかかっているに違いないと思うのは安直です。
これは100%の嘘ではないのではなく、解釈の問題なのですが、これによって失敗する方が多いので記載しました。



嘘2.筋肉痛が残っている状態でまた筋トレをしても効果なし

痛めつけられた筋肉が回復するときに、新しい筋肉がつき筋肉が大きくなります。
これが回復する前にムリに筋トレをすると逆効果となりカラダを痛めつけるだけになります。


筋肉痛は目安にはなりますが、必ずしも筋繊維の損傷と一致しません
ですので、筋肉痛が残っているときにトレーニングをしても問題ありません。
ハードトレーニング後の休息の目安くらいにはなりますから、痛みは激しい場合には避けた方が無難です。




嘘3.プロテインを筋トレ日だけに飲んでいても意味がない
休養日にプロテインを摂取しないと言うことは、 筋肉が発達しているタイミングに栄養を与えていないことになる。


まずプロテイン(ここで言うのはプロテインパウダーでしょう。)の接種を特別視することが間違いです。
プロテイン=タンパク質であり、普段の食事からも接種しています。
よって休養日に接種しないことがまずあり得ません。

休養日にも高タンパクを心がけるのは正しいですが、出来ることなら食事から取った方が良いです。
最もプロテインが必要となるのは運動直後であるため、『筋トレ後に飲んで、休養日は高タンパクを意識して接種する』のは意味が無いどころかベストです。

食事から取りきれないので、休養日にもプロテインを飲む。ことには問題ありません。
本件に限らず、意味がある/なしの極論で語られている場合はほとんどが嘘か一部の例にしか適用されない理屈だと思っています。



以上、明らかな間違いを指摘していますが、このまとめ自体が嘘でなくても、?と思わせるカラムばかりです。
別の言葉で言うと、初心者に有用だなぁと思えるカラムが1つもありません。
引用先のサイトもアフィ目的でない知識を記事にしたようなサイトばかりに見えます。

このレベルのエントリにブクマが集まってしまうことに驚きですが、これも最近のNAVERまとめのトレンドなんですかね。

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